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5月21日の抄読会
5月21日の抄読会
本日の抄読会は若栗先生の当番で、Digoxin in patients with arterial fibrillation and adverse cardiovascular outcomes: a retrospective analysis of the Rivaroxaban Once Daily Oral Direct FactorXa Inhibition Compared with Vitamin K Antagonism for Prevention of Strock and Embolism Trial in Arterial Fibrillation (ROCKET AF). The Lancet online first http://dx.doi.org/10.1016/S0140-6736(14)61836-5 でした。ROCKET AFという有名なスタディーの登録患者さんで、ジゴキシンの使用について後ろ向き検討をしています。心房細動患者でジゴキシンを使用している患者は、使用していない患者より総死亡、血管疾患死、突然死のリスクが高かった、入院率は同じだった、という結果です。患者背景を見るとジゴキシン群は心不全や糖尿病、persisitant AFの割合が多かったりと、そもそもベースが悪い人たちがジゴキシン飲んでいるのでは、と思ってしまいます。しかし今後無作為化試験を行って、同じような結果が出たら「心機能不良高齢者のrate controlはジゴキシン」という”常識”がひっくりかえるかもしれませんね。
2015/5/21