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10月6日放射線カンファレンス
10月6日放射線カンファレンス
研修医1年目Mさんにカンファレンスをレポートしてもらいます。
特に印象に残った2つの症例について報告します。
1つめは典型的なサルコイドーシスが認められた症例です。健診で肺門部リンパ節腫脹を指摘された無症状の30代女性です。Gaシンチグラフィを施行したところ眼や肺門部リンパ節にも集積がみられます。典型的なサルコイドーシスの画像をみることができました。
2例目は腹痛を主訴にきた50歳代男性症例です。一見みると腸管に浮腫が認められ、急性腸炎かな?と思いました。しかしSMAをよく見るとSMAに狭窄が認められます。狭窄の原因は解離なのかけっせんなのかは定かではありませんが、画像で腹痛の原因を診断できた症例でした。他にも鑑別が難しい症例などをたくさんみて臨床的な側面、画像的な側面から討論をしました。
画像が発達した今、情報がとても多く診断、治療を選択しやすい反面、見逃しのリスクが生じることもあるので一つ一つ検査結果を踏まえつつ総合的に診断する力を培えるように頑張りたいと思いました。
2016/10/13