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タイトル
スタッフ日記
本日の抄読会
安武教授の当番で、Combined Assessment of HIgh Sensitivity Troponin T and Noninvasive Coronary Plaque Composition for the Prediction of Cardiac Outcomes です。安定した狭心症疑いの患者さんに冠動脈CTと高感度トロポニンT測定を行い経過を追跡したら、プラークボリュームが多くかつ高感度トロポニンTが高い人はcardiac eventが起こる可能性が高い、という内容です。ちなみに石灰化が強くてプラーク少ない人の予後は良好らしいです。やはりプラーク安定化のためにスタチンは早めに飲み始めましょう、というところでしょうか。安武先生は、胸部CTで冠動脈の石灰化があり、狭心症状はないけどトロポニンTが弱陽性という患者さんを救急外来で見たときに、冠動脈石灰化とトロポニンT合わせて見ると何か心疾患の予測因子にならないかと思いこの論文を検索したそうです。残念ながらプラークを見ないと予測できないようですが、日常のちょっとした思いつきからいろいろ調べてみるのおもしろいですね。
2015/3/12
日経メディカルで紹介されました。
1月27日付の日経メディカルウェブ版「本日のおすすめ」に、「検証◎2014年度臨床研修マッチング マッチングで希望者増やした「躍進」施設の秘密」という記事が掲載されています。なんと、総合診療科も紹介されています!詳しくは記事をお読みください。安武先生の顔写真が載っているのはあたりまえですが、なぜか川井先生もさりげなく写ってます。
2015/1/29
病院見学
忘年会
12月16日、とある高級タワーマンション最上階のパーティールームで忘年会が行われました。食べ物、飲み物はケータリング+持ち寄りですがケータリングは英太郎寿司やサルガム、高級イタリアンで、持ち寄りのお酒や食べ物もそのへんの店には置いてないようなこだわりの逸品ばかり。なかでも総診名物兵働先生のローストビーフは6kgの肉が一瞬でなくなりました。日頃お世話になっているリウマチ膠原病内科桑名先生や花と森東京病院の先生方などお客様も多数、とても盛り上がりました。お正月もこの勢いでのりきりましょう‼︎
2014/12/17
12月11日の抄読会
12月11日は桐木が当番で、Co-trimoxazole and sudden death in patients receiving inhibitors of renin-angiotensin system: population based study BMJ 2014;349:g6196 を発表しました。カナダではST合剤は尿路感染症治療で頻用されていますが、RAS系降圧薬を服用中の患者がST合剤を併用すると突然死が増える、というリサーチです。ST合剤はカリウム保持性利尿薬と構造や薬理作用が似ており、服用でカリウムが上昇することがあります。RAS系薬剤も高カリウムを惹起するので、高カリウムが原因では突然死が増えるのではないか、と推測されています。
日本だと、RAS系降圧薬を服用するような高齢者の尿路感染症にST合剤を処方する習慣はあまりないと思いますが、確かに熱病を見ると尿路感染症の第一選択薬になってます。抗菌薬は他にもQT延長させるものもありますし、代謝が悪い人に処方するときはよく考えなければいけません。
この論文のディスカッションでは、カナダの医療関連データベースがすごい、と話題になりました。処方内容、退院サマリー、死亡診断書の情報など、ありとあらゆる情報がデータベース化されているようです。論文がたくさん書けそうで、うらやましいですね。
2014/12/12