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スタッフ日記
第1回そうしん千駄木カンファレンスを開催しました。
7月30日に第1回そうしん千駄木カンファレンスを開催しました。テーマは高齢者の発熱・関節痛の鑑別です。前半は近くのクリニックの先生方からご紹介いただいた2症例を提示し、後半は当院リウマチ膠原病内科部長 桑名正隆先生によるミニレクチャー「高齢者における関節痛、発熱、炎症反応高値の鑑別のポイント」についてお話しいただきました。実は症例提示した患者さんの診断はひとりは全身性偽痛風、もうひとりはRS3PE症候群です。あちこち痛くて、熱があってCRPが高い高齢者、毎日のように地域の先生からご紹介いただいています。症状が非特異的だったり、訴えが不定愁訴的だったりして難しいですよね。またはじめからリウマチ関連疾患を疑っても感染症の鑑別をきっちりやらないといけません。総合診療科でまあまあさくっと診断がつくようになったのはひとえに桑名先生をはじめとするリウマチ膠原病内科の先生方のご指導のたまものです。後半のミニレクチャーでは、リウマチ膠原病のclinical pearlsを教えていただきました。会場には近隣のクリニックの先生方約20人お集まりいただき、盛会のうちに終了いたしました。次回は10月の予定です。

2015/8/1
第2回放射線科総診合同カンファレンス
放射線科との合同カンファレンス
7月9日に第1回放射線科合同カンファレンスを行いました。講義は放射線科町田先生より1時間くらい講義をしていただきました。初めにCT値の見方、解釈の仕方について講義を受けました。メインは解離性大動脈瘤について4-5例の症例を見ながら、本疾患を疑った場合どのような点に注意してCTを見る必要があるか具体的なレクチャーがあり、さらに循環器の先生の意見なども聞く事ができました。
診断に至るまでのスピードを要する疾患ですので、明日からの診療に大いに役立てていきたいと思いました。
研修医、専修医、放射線科の先生方、総合診療科、放射線技師さんと多くの方々が参加され大変有意義な勉強会でした。次回は7月16日の予定で、院内の先生方対象です。興味のある方はぜひご参加下さい。

2015/7/15
7月9日の抄読会
本日の抄読会は須崎先生の当番で、Antibiotic Therapy vs Appendectomy for Treatment of Uncomplicated Acute Appenddicitis. JAMA 2015; 313(23): 2340-2348 でした。合併症のない、CTで確認された虫垂炎の治療法として、手術と抗菌薬投与のみで比較したもので、主要エンドポイントは手術が合併症なくできたかvs1年間再発がないかどうか、です。抗菌薬治療群では27.3%が1年以内に手術になっていますが、この27.3という数字はどうやら手術に非劣勢だそうです。ふうん。あんまりすっきりしないまま「抗菌薬投与だけでも手術に劣らない治療効果が見込める」という結論になっています。でも27%が結局手術になるのなら、私だったら初めから切ってほしいような気も。このテーマはいくつかtrialがあって、永遠のテーマのようですので気になる人はチェックしてみて下さい。



2015/7/9
夏野菜カンファレンス
6月16日午後、川井先生が仕込んだおいしい夏野菜を食べながら、荒木先生が最近発表した論文のレクチャーを受けました。タイトルは「Human Pyramid-Related Injury to Children in Physical Education」でした。体育の授業や運動会で人間ピラミッドを作った経験がある人、少なくないと思います。いまどきの人間ピラミッドは立体化、高層化しているようです。荒木先生は9件の「人間ピラミッド崩落事故」を解析したうえで、人間ピラミッドを安全に行う指針が存在しないことに警鐘を鳴らしています。私たちも、荒木先生のように日常診療の中の「気付き」を医学的、理論的に検討し、新しい知見を発信できるよう努力しましょう。
2015/6/19