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スタッフ日記
3月3日の放射線カンファレンス
3月3日の症例はニューモシスチス肺炎、腹腔内腫瘤の2症例を勉強しました。講師は町田先生、城先生でした。
ニューモシスチス肺炎は典型的な画像であり、肺のスリガラス状陰影や粒状影につき詳細に解説していただくことができました。また、異型肺炎との鑑別ポイントについても抗議していただきました。2症例目腹腔内腫瘤は、性状の説明、考えられる疾患について解説していただきました。
研修医のS川先生の感想です。「放射線科の先生から画像を見ながら直接解説を聞くことが出来勉強になりました。特に、肺病変の詳細な表現にはとても感動しました!」
呼吸器疾患は多数来院しますが、ニューモシスチス肺炎は有名な疾患ではあるものの頻度が低く遭遇した際には迅速な対処が必要であります。また、腹腔内腫瘍は多数の疾患の可能性がある、迅速かつ適切に検査を進めていく必要があります。今後の診療に大変有意義なカンファレンスでした。
2016/3/8
1月14日の放射線カンファレンス
放射線カンファレンス
第3回そうしん谷根千カンファレンス
1月28日に同窓会館橘桜ホールにて、第3回そうしん谷根千カンファレンスが開催されました。今回のテーマはめまい。前半の症例検討は若栗先生がプレゼンテーション、田中先生がファシリテーターで、「突然のめまいで救急搬送された74歳男性の一例」を紹介しました。このカンファレンスの症例検討は、途中でスライドを止めて会場の先生たちに「問診で他に患者さんに聞きたいことは?」「提示された以外に知りたい身体所見は?」などの質問を投げかけ、適当に発言してもらうというinteractiveなスタイルでやっています。今回は、参加した先生方から積極的な発言がありました。さすがベテランの先生方、鋭いコメントばかりで私たちも勉強になりました。後半は神経内科木村和美教授より、「問診でわかる「めまい」の鑑別」のご講演を頂きました。めまい、奥深いですね。中枢神経の疾患と鑑別が難しいです。クリニックの先生方もやはりお困りのことがあるのでしょう、今回のカンファレンスは前回の倍、40人超の参加がありました。関心の高さが伺えます。質疑応答も盛り上がりました。木村先生からのtake home messageは、注意が必要なめまい「・発作が初めて・5分以上続く・歩けない・手足のしびれ・複視・後頚部痛・心房細動」とのことでした。ポイントを押さえた問診をして、すばやくしっかり身体診察をして、あやしいと思ったら神経内科へ!
2016/2/1
今日の抄読会はコーヒーがテーマ
本日の抄読会は消化器内科小杉先生の当番で、Coffee Intake, Recurrence, and Mortality in Stage III Colon Cancer: Results From CALGB 89803 (Alliance) Journal of Clinical Oncology, 33(31), 3598-3607.でした。stage III 大腸がん治療後の患者953人のうち、日常的にコーヒーを飲む人とハーブティーやカフェインレスコーヒーしか飲まない人を比べてがん再発と死亡に差があるかどうか検討したスタディです。結果は、コーヒーは大腸がん再発率や死亡率の低下と関連がありそうだ、ということでした。これは質問票ベースのスタディで、コーヒーを飲む群と飲まない群にランダムに分けたものでないため、がん患者さんの再発予防として自信を持ってお勧めするわけにはいかなそうですね。でも少なくともコーヒー好きの大腸ガン患者さんに、コーヒー飲んでもいいですよ、と言ってあげられるかなと思います。コーヒー、赤ワイン、チョコレート…百薬の長はいったいどれなんでしょう?

2016/1/14